09/23-29,2025
約 1年ぶりに訪れた台湾での記録
-目次-
桃園空港に到着後、MRTに乗り台北駅で下車
降り立つと台北らしい雨が降っていて、
懐かしい匂いや空気感に気分が高揚しながら夜の街をひたすらに撮った
全てが新鮮に見える
気がつけば20時を過ぎており、お店も閉まりだしていたため通りがかりに目に入った The 中華料理なお店に入店
『御珍軒』
なんとなく式やグループでの会食がメインのようなお店
香港の飲茶が楽しめるレストランに行った時のことを思い出すなどした
4人ほどで囲むであろう丸テーブルに大荷物を持ったおっさんが1人で着席
安牌に炒飯とエビ餃子を注文
信じられないくらい山盛りの炒飯に衝撃を受けながら完食
やっぱり会食用のお店だなと場違い感を感じながらパラっパラの炒飯をかき込む…
美味しい…
閉店間際に駆け込んだにも関わらず丁寧に接客してくださりありがたさを感じながら退店
退店後、宿泊宿まで歩いた
最後の一枚を撮った時、
みんなが同じ空間にいながら交わることのない、あるいはできないような寂しさと孤独を感じた
濡れたタイルは光を呑み込んで、言葉にならなかった感情を滲ませているようで
人とはなんだろう
生きるとは、繋がるとは一体なんだろう
答えの出ない問いが頭の中をぐるぐると回り続ける
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中々寝付くことができず朝5時前に目が覚め、朝シャンを浴び早朝の台北駅近辺を散策することにした
仕事前の余暇、至る所に貼られたステッカー…
朝9時の開店とともにこちらへ
『劉山東牛肉麺』
路地にひっそりと佇むミシュランビブグルマンに掲載された牛肉麺の名店
今回いたただいたのは清燉牛肉麵ときゅうりの漬物(ニンニクがこれでもかってくらいかかっていた)
朝から活力が出そうなしっかりとした出汁とそれでいてくどくないスープに喉越しの良い太麺
ほろほろとしていて全く筋っぽくないお肉…
全てが完璧に思える牛肉麺で移動の疲れや思い悩んでいたことも吹き飛ぶような一品だった
友人から教えてもらい、行きたかった場所に向かうため朝食後に台北駅へ直行
バスから移ろいゆく景色を眺めることが好きな僕は目的地に着くまで終始車窓に張り付いていた
歩く時の目線と場所が少し変わるだけでこんなにも違って見えるのかといつも少し不思議な気持ちになる
何気ない誰かの日常の欠片が波のように押し寄せてきて心を満たしてくれる
ボーッと穏やかな時間を楽しんでいると1時間半ほどで目的地の萬里に到着
穏やかで潮風が運んできた海の香りが心地よい街
下車したバス停から目的地までの間に街をじっくり見てみようと寄り道をしながら歩いてみた
台湾の田舎に残る風習、文化の一つである檳榔売りの小姐をみかけて本当に驚いた
もうほとんど残っていないとされているそうで一度この目で見てみたいと思っていたので感動した…
そして少し歩くと目的地へ到着
70~80年代当時、この地域は夏のウォーターアクティビティの人気スポットだったそう
そしてその一角にスペースヴィラと呼ばれるリゾートヴィラを起業家の蘇明氏が設計
区画内に点在するフトゥロと呼ばれるUFO型住宅として有名な建物は、
フィンランドの建築家 Suuronen Matti氏の設計を踏襲
当時台湾初となった強化プラスティックを用いた独特のデザインはこの地域の名声を高めたんだとか
けれど台湾沿岸部の強い日差しが居住に向かず
塩害や漏水問題等が重なり廃墟となってしまったそうで、
過去の想い出を抱きしめたままひっそりとそこに佇んでいた
レトロフューチャーな佇まいに心惹かれながら何度もシャッターを切った
まだ別荘や住居として使用されている方もいらっしゃるので最大限配慮しながら辺りを散策
衰退しひっそりとした今の方がどこか懐かしさや哀愁があり穏やかな時間が流れていて
自分にはとても居心地が良く感じられた
やっぱりスタバはどこにでもあるなぁと思った
なんだかんだで12時過ぎくらいになったのでお昼ご飯を食べにバスに乗り込み次の目的地へ